cosmosアステロイド(Asteroid)とは、太陽系の惑星より小さな天体で「小惑星(minor planet)」のうち、岩石を主成分とするものをいいます。
その多くは火星と木星の間の軌道を公転していますが、地球の近くを通過する可能性のあるものがあります。
ケレスなどのほんの一握りの大型の小惑星のみが球形をしており、大半の小惑星は丸みを帯びた不定形をしています。

「アステロイドデー(小惑星の日)」は、この小惑星が地球に衝突する危機意識を高めて、地球に暮らす人たちが未来の世代のために何ができるかを考えるためのキャンペーン活動です。

小惑星や小惑星のかけらである隕石は、過去何度も地球に衝突しています。
なかでも、約6550万年前にメキシコのユカタン半島に落ちた直径10kmの小惑星は、その衝突の影響によって大型恐竜を全滅させたと言われています。
その衝突跡はチクシュルーブ・クレーター(Chicxulub crater)とよばれ直径は約160km、衝突地点付近ではマグニュード11以上の地震が発生し、約300mの高さの津波が発生したと推定されています。
この衝突で巻き上げられたチリが成層圏までただよって、数カ月から数年の間太陽光線をさえぎってしまい、そのせいで植物が死滅し生物全体の70%が滅んだとされています。

直径10km規模の小惑星の衝突は1億年に1回程度、直径1km規模だと100万年に1回程度との推定され、直径50m規模の衝突は1000年に1回程度あると考えられます。
そういえば、2013年2月にはロシアのチェリャビンスク州に直径17メートル、重さ約1万トンの隕石が落下し、約1600人が負傷しましたが、その際にはニュースなどで落下する隕石の映像を見ましたよね。

この「アステロイドデー(小惑星の日)」は、クイーンのギタリストであり天体物理学者であるブライアン・メイ氏によって2014年に提唱されました。
第2回目となる今年は、「小惑星などが地球に衝突する危険」を周知し、啓発するためのイベントが日本でも実施されます。
われわれ一般市民は、具体的な手段を講じることはできません。
しかし、天体の地球衝突の危険回避のための努力を支援し、その輪を広げ、つないでいくことが大事なことなのかもしれません。