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ジャイアント・キリング(giant-killing)といえば、昨年のラグビーワールドカップでの対南アフリカ戦の日本の勝利が思い起こされますが、現在開催中のユーロ2016(サッカー欧州選手権)で、大番狂わせがありました。
ベスト8進出の最後のチームを決めるイングランド対アイスランド、試合前はイングランドの優位が予想されていました。
試合開始そうそうにPKで先制したのはイングランド、しかし前半に逆転したアイスランドがそのまま逃げきり2-1の勝利。

アイスランドは、、グループリーグでクリスティアーノ・ロナウドひきいるポルトガルと引き分け、堂々の2位通過ですから、今回の勝利もフロックとは呼べませんね。
しかし、ワールドカップ本戦出場経験もなく、ユーロも今回が初出場のチームが、あのイングランドを破りベスト8に進出したのですから、歴史的な快挙にまちがいありません。

そんなアイスランドですが、グレートブリテン島のはるか北に位置する火山と氷の島というイメージですね。
地図上もそうとう北にありますし、何といっても名前がアイスランドですから、むちゃくちゃ寒そうだなと思いがちですが、2月の平均最低気温がマイナス3度ほど、意外に寒くないんですね。
もちろん北部は、北極方向からの寒流の影響をうけるために、南部や西部よりもだいぶ寒くなるようです。

アイスランドで面白いのは、アイスランド人の名前には性がないということです。
名前は「ファーストネーム+父称」で構成され、父称は男性の場合は「父親の名まえの属格+ソン(-son)、女性の場合は「父親の名まえの属格+ドッティル(-dottir)となり、それぞれ「○○の息子」「△△の娘」という意味を表します。
たしかに、イングランド戦で決勝ゴールをあげたコルベイン・シグソールソンをはじめ、登録選手全員が「○○ソン」ですね。
ちなみに、アイスランド出身の歌手ビョークの本名は、「ビョーク・グズムンズドッティル」で、「グズムンズドゥールの娘のビョーク」となります。
昔は他の北欧諸国も同じように命名されていたようですが、現在では姓になごりを残すのみです。
そういえば、スウェーデン代表GKはイサクソン、センターバックはウルソンですね。

さて、アイスランドンの次の対戦相手は、フランスです。
熱戦をくりひろげるユーロ2016、サッカーファンには、まだしばらく寝不足の日々が続きそうですね。