博多の街に夏のおとずれをつげる、博多祇園山笠が7月1日に開幕します。
博多祇園山笠は博多総鎮守である櫛田神社の祇園大祭にさいして、夏の疫病封じを願っておこなわれる奉納行事です。
博多祇園山笠の起源は諸説あるらしいのですが、鎌倉時代の仁治2年(1241年)に博多で疫病がはやったときに、承天寺の聖一国師が疫病退散のために施餓鬼棚にのって祈祷水をまいたことが始まりだといわれています。
そうすると、2016年の今年は775年目ということになります。
7月1日は、舁き山笠の流区域を清めるための「注連(しめ)下ろし」、山笠に神を招き入れる「御神入れ」をおこない、飾り山笠が公開されます。
山笠には、「舁き山笠」と「飾り山笠」があります。
昔は高さ15メートルもある山笠を舁いていたのですが、明治31年(1898年)に山笠による電線切断事故があいついだことを理由の一つとして、福岡県知事が山笠行事の中止を提議したことから、飾っておくための「飾り山笠」と実際に舁かれる「舁き山笠」に分化したそうです。
昭和39年(1964年)に、上川端通が「走る飾り山笠」を復活させて、現在も櫛田入りの奉納を続けています。
「飾り山笠」は、東流、中洲流、千代流、上川端通、福岡ドーム、博多駅商店連合会、キャナルシティ博多、川端中央街、ソラリア、新天町、博多リバレイン、天神一丁目、渡辺通一丁目、櫛田神社の14カ所で7月15日の午前0時まで公開されています。
「舁き山笠」が舁かれてまちを走るのは、7月10日の「流舁き」からで、7月15日午前4時59分の「追い山笠」でクラマックスを迎えることになります。
今年も「中洲流」の一員として、皆さまの健康と安全を祈念して、山笠の奉納行事に参加してきます。