舁き山笠が動き始める直前の行事として、7月9日の夕、全流による「お汐井とり」が行われます。
各町内から法被・締め込み姿の男たちが、筥崎浜までの約3キロを駆けていき、夕日に向かって安全祈願をします。
清めのための汐井(真砂)を升やテボ(竹籠)に入れて持ち帰り、帰路は筥崎宮と櫛田神社に参拝します。

0709表 真田これが終わると、いよいよ翌日の流れ舁きから「舁き山笠」が動き始めます。

さて、今年の中洲流の飾り山笠は、表が「智略真田勇戦誉(ちりゃくさなだゆうせんのほまれ)」。
飾りの中央には、白馬に乗り太刀を振りあげる真田幸村(信繁)が描かれています。
最上段は、金の立烏帽子をかぶり狩衣を着た豊臣秀頼、その左下は陣羽織姿の徳川家康です。
幸村の下段では、槍を構えた後藤又兵衛基次、その後藤又兵衛に槍をつけらて太刀を振りかざしているのは前田利常のすがたです。

一方見送りは、「一休知恵比競之妙(いっきゅうちえくらべのみょう)」。
0709見送り一休
皆さんご存知の、「屏風絵の虎」の一場面です。
一休が、虎の屏風絵の前で、はちまきをして縄を手に両足をふんばっています。

 

地下鉄中洲川端駅周辺では、紹介した中洲流の飾り山笠、舁き山笠のほかにも、博多リバレイン、川端中央街、上川端通の飾り山笠と、土井流の舁き山笠をご覧いただけます。