皆さん、時代劇はお好きですか?
私は、けっこう時代劇などが好きな方ですが、それでもNHKの大河ドラマは近頃、見ないことのほうが多いでしょうか。
そんな私ですが、今年の「真田丸」はしっかり見ています。

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真田丸、本編ももちろんおもしろいのですが、この作品のオープニングの映像って、すごくないですか?
オープニングにコンピュータ・グラフィックのお城が出てくるのですが、これは「信繁の描いた夢の城」をテーマに制作されました。
この夢の城を巡っては、実在していると勘違いした人たちがお城探しに出かけて行った結果、「崖の上にお城がない!」と言ったとか言わないとか、そんな新聞記事が出ていました。

この架空の城は、備中松山城をメインに真田氏ゆかりの上田城、松代城などで撮影した映像とCGを融合させて作られています。
詳しく知りたい方は、番組ホームページのオープニング映像制作インダビューをご覧ください。

ところでこの備中松山城は、日本に12しかない現存天守を持つお城で、その天守は重要文化財に指定されています。
現存天守とは、日本の城のうちで、江戸時代またはそれ以前に建設されて、現在まで保存されている天守のことをいいます。
典型的な山城で、標高430メートルの臥牛山山頂にあり、現存天守の中で最も高いところにあります。

また、元禄7年(1694年)、備中松山藩水谷家が改易になった際に、赤穂藩主浅野長矩がこの備中松山城の収城使に任じられました。
先発した大石良雄は徹底抗戦の構えを見せる松山城に単身入場し、水谷家家老鶴見内蔵助を説得して無事に城明渡しに成功したと伝えられています。
その後1年半ほど、新しい城主が決まるまでの間、良雄がこの城に在番していました。

また、今はその季節ではありませんが、竹田城(兵庫県)とともに、雲海に浮かぶ姿も有名です。
朝方と日中の寒暖差が大きいことが、雲海の生じる条件です。
特に11月上旬から12月上旬の早朝が、雲海を見ることができる可能性が高いそうです。

寒くなってきたら、雲海に浮かぶ備中松山城を見に行く人が、今年は多くなりそうですね。
かつて、大石良雄も見たであろう風景を、あなたも見たくありませんか?