12月20に放送された、「開運!何でも鑑定団」でホントウにすごいお宝が発見されました。
世界でも、完全なものは3点しか現存しないといわれている「曜変天目茶碗」が、新たに見つかったのでのです。
この「曜変天目茶碗」が、いかにすごいかというと、現存する3点は以下のとおりですが、
・静嘉堂文庫美術館(東京)の「国宝・曜変天目(稲葉天目)」
・藤田美術館(大阪)の「国宝・曜変天目」
・大徳寺塔頭龍光院(京都)の「国宝・曜変天目」
と、すべてが国宝に指定されているのです。
そもそも、「曜変天目茶碗」は、今から800年ほど前、中国の南宋時代に建窯というところで作られたものですが、製作地である中国にも現存しません。
漆黒の器の内側に銀色の斑紋が散らばり、斑紋の周りは青や藍色にみえて虹のような光彩に輝いています。
その製法は謎とされていて偶然の所産ではなかとのうわさもあるくらい、美しさと神秘のベールに満ちた「名器」なのです。
私は、「稲葉天目」(静嘉堂文庫美術館所蔵)を間近で(もちろんガラスケースごしですが)、何回か見させていただいたことがあります。
陶器とは思えないような光彩を放っており、斑紋の周りの「青藍色」がなんとも表現できないくらい深みのがありました。
まさに、国宝級の大発見ですね。
ちなみに、鑑定価格は「2,500万円」、控えめすぎるんじゃないかと思ったのは私だけでしょうか?
やはり骨董品は、「もの」だけではなく、経歴が大事なんですかね。
でも、三好長慶の子孫の屋敷から出てきたとすれば、どこかの古文書に載ってるかも・・・。
いつか、実物を見たいものです。